『うめめ』は写真家・梅佳代の初写真集です。
一度ハマると、ずるずるとその魅力に引きずりこまれてゆく梅佳代ワールド。
面白いのにアート。
アートなのに面白い。
私自身、写真を撮るのも、見るのものが好きだけれど、どうもプロの写真集ってあまり興味がなかったのです。
プロの写真集って、なんだか「アートしてるでしょ」とか「心して鑑賞しろ」とか、見る側に主張してくる感じがして。
でも梅佳代さんの写真は、
「日常の面白いものを追いかけていたら、こんなんが撮れました。」といった感じ。
肩の力を抜いて楽しめるんです。
梅佳代視点の日常
このひとは、「日常のおもしろいもの」を見つける嗅覚と、パワーに優れているのだと思う。
普通のひとでも面白いものを撮ることはできる。けれども、常に撮り続けられるところがプロなんでしょうね。「面白がりや」さんのプロでもあるのかも。
だから、凹んだ時などは「うめめ」を取り出し、ひとしきり写真を眺めるて笑うと、「あ~、明日もがんばるか~」とちょっとだけ上向きになれるのです。
わたしのお気に入りは、教室の壁一面に貼られた習字。なのに、なぜかお題は「ビル」。
「習字」という真面目な科目なのに、面白いお題に思わずニヤリとしてしまいます。
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