『バンド臨終図巻』では60年代から2000年代まで、日本や欧米のバンド200組の解散事情を紐解いた本。
知っているバンドから読んでも楽しいし、昔の音楽事情を知るのも楽しい。タイトルの『バンド臨終図巻』は、山田風太郎の『人間臨終図巻』から。
バンドの数だけ、解散がある。そして、推し活をしている以上、避けて通れない道でもある。
金と女と音楽性
親兄弟よりも多くの歳月を過ごしたバンド仲間との決別は、愛と憎しみが複雑に交錯する
筋肉少女帯の大槻ケンヂさんの言葉通り、バンドの数だけ解散理由があります。
バンドの解散理由としてよく挙げられるのは「金、女、音楽性の違い」です。
そのほかにもさまざまな理由がありますが、バンドごとに事情は異なります。主な理由はこんな感じ。
- リードボーカル一強で他メンバーと揉める(オフコース、キャロル、クイーン)
- メンバーの死亡(カーペンターズ)
- 普通の女の子に戻りたい(キャンディーズ)
- マネージャーやプロデューサーが制作に横槍を入れる(ビートルズ、レイジー)
ビートルズ解散の原因はオノ・ヨーコだと聞いたことがあったのですが、実際はもっと複雑な人間関係や金銭問題があったようです。
映画とは違ったザ・スプリームス
スプリームスがモデルとなった映画『ドリームガールズ』では、メンバーの愛と葛藤と和解を描いています。でも、実際の内情は結構ドロドロだったんですね…。
「リードボーカル一と他のメンバーと揉める」が解散の原因ではあるんです。
でも、ダイアナ・ロスがモータウンの社長の愛人だったり、オリジナルメンバーのフローレンスが死亡したり、メアリーが暴露本を出したりと、裏ではいろいろなスキャンダルが起きていたようです。
映画でバラバラになりそうなメンバーやスタッフを、歌で繋ぎ止めるシーンでの私の感動を返してくれ…。
ま、そうはいってもザ・スプリームスの歌は最高なんですけどね。
