『白州正子自伝』は芸術新潮に連載されていたエッセイを単行本化したもの。
「自伝」と書いてはありますが、夫・白洲次郎氏や家族の話、青山二郎とのすさまじい交流譚、骨董や旅の話などなど、エッセイのような自伝です。
韋駄天お正
伯爵家の令嬢であらせられた正子さん。
どれたけご実家がすごいかというと、家には黒田清輝の絵画(重要文化財級!)がかけられ、別荘には昭和天皇が行幸される。
ご自分の無二の親友は秩父宮妃殿下であらせられる。
しかし、やんごとなきお育ちではあるものの「韋駄天お正」と異名をとる、大層なおてんばだったそう。
そして思い立ったら行動する性格は、お年を召されてからも変わらなかったらしい。
NHKのドラマ「白州次郎」では中谷美紀さんが白洲正子さんを演じていました。
劇中、中谷さんが「ぶっ殺しますよ!」と啖呵をきったのを見て、はたして華族のご令嬢がそんなことを言うのだろうか?
と、思っていたのですが、この本によると、正子さんは幼少のころから「ブッコロス」とか「バカヤロウ」などのお言葉をお使いになっていたのだそうです。
ちゃんと原作に忠実だったんですね…。
実は白洲正子さんの文章をちゃんと読むのはこの本が初めてだったのだけれど、素人の私が読んでも読みやすい文章でした。
余計なものがそぎ落とされている感じがします。

