『花菱夫妻の退魔帖 七』白川紺子

ファンタジー

『花菱夫妻の退魔帖 七』では、鈴子さんの養い親を殺した犯人が判明。夫妻を悩ませていた鴻夫人も死去した。これ解決かと思いきや、夫妻にはさらなる幽霊騒ぎが保ちこまれ…。

『花菱夫妻の退魔帖 七』あらすじ

養い親殺害の原因が自分にあると知り、体調を崩してしまった鈴子さん。そんな中、花菱家に宮内省の役人・穂積が訪れ、殺された鴻夫人と花菱夫妻との関係を詰問する。

鴻夫人は花菱家の故郷、淡路島で殺された。鈴子さんに執着していた夫人の死は何を意味するのか。

一方で、二人は旧知の刑事・加賀美や穂積から「お祓い」を頼まれることに。

上流階級のゴーストバスターズ

花菱家に憑く「明石の君」は悪霊を喰らう霊。

そのため最近では「お祓い」を強制される花菱夫妻。刑事からは「木枯らしとともに現れる老婆の霊」を、宮内省の穂積からは「妹に恋する老人の霊」などを始末するよう頼まれます。

すっかり上流階級のゴーストバスターズとして使われているなあ…。と、思ったら、しかし孝冬さんもタダでは動きません。

相手から有益な情報を引き出したりもしています。鈴子さんなんて、穂積を論破してやり込めてしまいますし。

まだ新婚ですが、二人とも本当に息のあったご様子。最初の出会いは最悪だったというのに…。

そして毎回、鈴子さんと孝冬さんのお召し物もすてきで読むのが楽しみです。冬なので別珍に雪華紋のコートに、半襟も雪。帯留めとタイピンのリンクコーデもすてき。

今後の展開は…

これまで鈴子さんに執着してきた鴻夫人が殺され、問題は解決…と思いきや、明石の君を巡る謎は、まだまだ尾を引きそうです。

そして、孝冬さんの兄の恋人・薗部らく淡路島で鴻夫人と会っていた情報も。果たして彼女は事件に関係しているのか。

そして、どうやら鈴子さんのルーツは淡路島にあるらしい。今後は霊を祓いつつ、淡路島の事件の謎を解いていくのでしょうか。

番外編『海神の鏡』

タイトルの「海神」は船橋の地名。大正時代、船橋は風光明媚な海辺の観光地だったそうです。体調を崩した鈴子さんの療養に、花菱夫妻が訪れました。

でも、そこでも幽霊騒ぎに巻き込まれるのですが。

大正時代は観光地だったなんて、今の都市化されている船橋からは想像もできませんね。船橋や習志野は軍人が多く住んでいたそうです。都市の歴史を遡ると、意外な発見があって面白いです。

著:滝口昭二
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『花菱夫妻の退魔帖』シリーズ

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