もしも私が書店員で、旅行フェアをやるとしたら、旅の気分が味わえる本を置きます。
旅行本ではなく、物語にでてくる魅力的な土地、大人の夏休みを過ごす隠れ家、そして旅の美味しいご飯。
他にも旅先の美味しいものやデザイン、古き良き時代の旅行など。いろいろ取り揃えた妄想旅行棚をまとめました。
たまには立ち止まってみる
日々、慌ただしく過ごしている私たち。たまには立ち止まってのんびりしたいものです。
『桃源郷の短期滞在客』O・ヘンリ
100年前のNY。都会の快適なホテルで上流階級の婦人が滞在する。実は彼女には秘密が。
混み合う避暑地よりも、隠れ家的な都会のホテルで休息を。
『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ
自殺に失敗した女の子が、民宿の主人と交流するうちに生きる力を取り戻すお話。
瀬尾まいこさんらしい、癒しの物語です。
旅と本と謎解き
本を探すためだけに、旅行できたら楽しいだろうな。
『愛についてのデッサン』
若き古書店店主・佐古啓介が本にまつわる依頼で全国を旅する物語。
昭和の古き良き鉄道旅と、本と本に関わる人の秘密を解き明かします。
旅と美味しいもの
旅に美味しいものは欠かせません。
『ときどき旅に出るカフェ』
このカフェの店主は、時々休んで旅に出ます。それも、日本であまり馴染みのない国へ。それが好奇心をくすぐられます。
旅先の料理やお菓子が美味しそう。日常の謎解きも添えて。
『みんなの機内食』
投稿された機内食の写真を集めた写真集。
お国柄や航空会社ごとに機内食に個性があっておもしろいです。
舞台になった土地を旅したい
物語の場所を旅して、聖地巡礼をしてみたい。
『雲を紡ぐ』(盛岡)
母親との確執を抱える不登校の女の子が、祖父が営むホームスパン工房で働き、傷を癒す物語。
舞台となった盛岡の風景と美味しい食べ物が魅力的で、盛岡に行きたくなりました。
『錦繍』(蔵王)
紅葉の蔵王のゴンドラリフトで再会する元夫婦。彼らの書簡形式で綴られる愛の物語。
物語の主な舞台は関西と東京ですが、冒頭の蔵王シーンがあまりにも印象的。
逃避行
何かから追われながらする旅は、ドキドキハラハラ。でもとても記憶に残る旅。
『エルニーニョ』
彼氏のDVから逃げる主人公が、同じく謎の人物に追われる少年と逃避行する物語。
現実と空想、日常と非日常が交錯する不思議なお話。
彼らがたどり着いた南の小さな街の風景と、逃避行のスリルが魅力的。
古き良き旅
昭和初期の旅は、のんびり行くのです。
『マレー蘭印紀行』(昭和初期)
昭和初期、詩人が旅した東南アジアの紀行文は、文章から暑さや臭いが伝わるかのよう。
文章の中にある「ロッテ(パン)とコピ(コーヒー)、ピーサン(バナナ)」で朝食をとってみたい。
旅のデザイン
飛行機のタグやアメニティ、現地のポストカードを見ると、旅に出たんだなあと実感します。
『レトロエアラインデザインブック』
飛行機の黎明期から現代までのエアライン関連のデザインを集めたもの。
特に戦前のポスターやチラシはデザインも色彩もほんとうにかっこいい!
『ポストオフィスマニア』
ポストカードやレターセット。国ごとにデザインに特徴があります。
特に北欧の郵便デザインはおしゃれ。ボトル型の封筒に手紙を入れてみたい。
旅に持っていく本
実際に旅に持っていくのなら、どんな本を選びますか?


