『烏衣の華 4』では、絹織物の産地・棘沢を訪れた月季たち。しかし桑の神を祀る廟で殺人事件が発生。一方、町では織子たちの幽鬼が出ると噂が。
祀られている神の正体とは?殺人と幽鬼の関連は?
神の変容と人間の欲
絹の産地ということで『後宮の烏』に登場した賀州かな?と思いましたが、今回の舞台・棘沢は別の場所。しかし、こちらの土地も、何やらきな臭い。
この土地は別の部族が先住民を征服したため、神の由来もはっきりしません。
この世界の蚕神の姿は、男神、女神、馬の神など、地域によって違います。日本でも馬の神であるオシラサマは蚕の神でもありますね。
しかし、神は「きちんと」祀らないと祟ります。今回の事件も、間違った祭祀と、人間の欲が絡んだことが原因なのですが…。
『後宮の烏』でも、烏漣娘娘の謎が物語の鍵を握りましたし、神のありようを探すテーマは共通しています。果たして、月季の中に潜むモノは神なのか、それとも…。
『烏衣の華』の恋愛パート
いろいろシリアスな場面が多い『烏衣の華』ですが、月季と霊耀の関係はほぼ少女漫画です。
これまでは月季の一方的な片思いという感じでしたが、ライバル登場により霊耀は嫉妬心を抱くようになります。
でも恋愛に疎い霊耀は、自分の感情がよくわからないんですよ、もう…!
それでもこの旅を通じて、霊耀は月季を人として理解していきます。月季の直感を、霊耀が言語化することでバディとしても成長している感じなのが微笑ましい。
謎の協力者の正体(ネタバレ)
『烏衣の華3』で登場した、謎の協力者「黒鵐の清秋」と名乗る男の正体が判明します。それは、下っ端役人の李豹でした。
彼は県尉に正体を明かして月季を助けるように告げ、その後行方不明に。
その後も、月季に壁画の欠片を託すなど謎の行動をしています。県尉は皇帝直属の監察だと考えていますが…。
壁画の欠片はもしかしたら、月季の中にいる「黒い化け物」の神の姿を写しているのかも。でも知っているならなぜ、月季たちを最初からそこへ導かないのか。
まだまだ、謎の残る展開です。

