人間ドラマ 『おっぱいマンション改修争議』原田ひ香 「おっぱいマンション」のネーミングが絶妙です。個性的な建物ってわかりやすい(そして下品な)あだ名がつけられますよね。 アサヒビール本社隣のう●こビルとか…。 この物語は「おっぱいマンション」という建築物が舞台ですが、読みどころはマンションに... 2024.03.14 人間ドラマ
人間ドラマ 『ミッドナイト・バス』伊吹 有喜 新潟を舞台に、家族の再生とバスの乗客たちの人生の一コマが綴られる『ミッドナイト・バス』。 やっぱり、伊吹有喜さんの書く物語はいいなあ。 普通の人たちの悲喜こもごもを、やさしい視点で描き出しています。どこにでもありそうだけど、気がつくと引き込... 2024.03.08 人間ドラマ
アート・ものづくり 『雲を紡ぐ』伊吹有喜 岩手の毛織物・ホームスパン工房を舞台に、傷ついた少女と家族の再生の物語『雲を紡ぐ』。魅力的な盛岡の街と手仕事の美しさが魅力的です。 『雲を紡ぐ』あらすじ 学校での「いじり」に耐えられず不登校になった美緒。母や祖母の強引な矯正から逃れるため、... 2024.03.03 アート・ものづくり人間ドラマ
恋愛 『タイニー・タイニー・ハッピー』飛鳥井千砂 飛鳥井千砂さんの『タイニー・タイニー・ハッピー』は、読むとほっこりとした気持ちになる、やさしい恋愛オムニバス小説です。 とても等身大な話なので、感想も友達に話すような感じになってしまいました。 『タイニー・タイニー・ハッピー』あらすじ 大型... 2024.02.28 恋愛
日常系 『私たちの特別な一日: 冠婚葬祭アンソロジー』 冠婚葬祭をテーマに、6人の作家が描いたアンソロジー『私たちの特別な一日』。SFやミステリなど、それぞれ個性的な視点から冠婚葬祭を描いています。 『もうすぐ十八歳』 飛鳥井千砂 「成人年齢18歳引き下げ」をテーマにした物語。 18歳で妊娠、結... 2024.02.18 日常系
作家のエッセイ 『眠る盃』向田 邦子 『眠る盃』は向田邦子さんの各種雑誌に寄稿されたエッセイ集なのですが、すごいんですよこれが。 その掲載雑誌が多種多様。名エッセイ『父の詫び状』を発表した『銀座百点』から、文春などの文学雑誌。若い女性向けの雑誌『anan』『ジュノン』、さらには... 2024.02.13 作家のエッセイ
人間ドラマ 珠玉の短編とエッセイ『男どき女どき』向田 邦子 『父の詫び状』を読み、すっかりハマってしまった向田邦子作品。続いて読んだのが『男どき女どき』でした。 小説とエッセイが収録されている短編集であり、向田さん最後の作品集です。「男どき」とは勢いのある幸運の時、「女どき」は不幸の時を指す言葉だそ... 2024.02.12 人間ドラマ作家のエッセイ
人間ドラマ 不良女中の人生を描いた『女中譚』中島 京子 女中が主人公の『小さいおうち』。その作者『女中譚』は中島京子さんが描く、もう一つの女中の物語です。永井荷風・林芙美子・吉屋信子など、作家が描いた女中が出てくる小説をベースにした連作集でもあります。 物語は秋葉原のメイドカフェの常連、90歳を... 2024.02.10 人間ドラマ歴史・時代小説
人間ドラマ 珠玉の日常短編集『スナック墓場』嶋津輝 私の好みが幕の内弁当のように詰まっていて、読んでいる間、とても楽しくて、ひさびさに「読み終わりたくない」と思いました。 これまで日常を描いた小説はいくつも読んできましたが、『スナック墓場』の短編はどれも幸福と不幸が「いい塩梅」なんです。 普... 2024.02.08 人間ドラマ日常系
作家について 嶋津輝の作品情報をまとめてみた 現在、私が最も推している作家が嶋津輝さんです。まだデビュー間もない作家さんですが、その実力はすさまじく、長編第一作『襷がけの二人』で直木賞候補に。 彼女の作品は、どこにでもいる人々の、ちょっと「普通じゃない」部分が出てきます。 その日常の切... 2024.02.07 作家について