小説感想

スポンサーリンク
不思議

『八月の御所グラウンド』万城目学

万城目さんにかかれば、京都では何が起こっても不思議ではありません。たとえそれが過去の人々との遭遇であろうとも。 『鴨川モルホー』、『モルホー六景』以来、久しぶりの京都を舞台にした青春小説。果たして今回はどんな不思議が京都で起こるのでしょうか...
人間ドラマ

『優しい音楽』瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんの本を読むと、いつも優しい気持ちになれます。『優しい音楽』はどこにでもいそうな恋人達の、愛しくてせつなくて、ちょっと笑える物語。 「恋人達」の話と見せかけて実は「家族」を描いているのが、瀬尾まいこさんらしいですね。 優しい音楽...
日常系

『春、戻る』瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんの『春、戻る』は、主人公のもとへ突然、「兄」と名乗る年下の男性が現れるという、突飛な展開からはじまります。 果たして彼の正体は何なのか、目的は? 日月 知らない人から突然、兄って言われたら、私なら通報するな。 『春、戻る』あら...
日常系

『おしまいのデート』瀬尾 まいこ

『おしまいのデート』は、普通の人々の、よくあるようなお話です。けれど、瀬尾まいこさんが描くと、どのお話もいとおしく、切なくなります。 瀬尾まいこさんは、私たちが邪険に扱ってしまう普通の日常を、丹念に拾い集めて磨き上げ、私たちの前に見せてくれ...
コメディ

『朝ごはん、ぬき?』田辺聖子

田辺聖子さんの『朝ごはんぬき?』は、女流作家とその家族の様子を、秘書である主人公の視点で描いたコメディタッチの小説です。 女流作家とその家族の一風変わった生活がユーモアたっぷりに描かれていて、読んでいると思わずニヤリとしてしまいます。 『朝...
日常系

『図書館の神様』瀬尾 まいこ

瀬尾まいこさんの『図書館の神様』は、傷ついて落ち込んで、うだうだと日々を過ごしたことのある人に読んでほしい本です。 成長も回復も、そう簡単にはいきません。そんなじれったさと、ほんの少しの前向きな気持ちがこの本には込められています。 『図書館...
恋愛

小川糸さんの恋愛小説はファンタジーのよう

『蝶々喃々(ちょうちょうなんなん)』 小川 糸 「蝶々喃々」は「食堂かたつむり」の小川糸さんの作品。男女の大人の純愛不倫を描いた作品です。 ちなみに「蝶々喃々」とは、「男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあうさま」という意味だそうです。 下...
不思議

『ないもの、あります』クラフト・エヴィング商會

奇想天外な空想博物本を発表しているクラフト・エヴィング商會。 「どういうこと?」と思ったら、まずは読んでみてください。 「ないもの、あります」は、本のタイトル通り、ことばの上では存在するけれど、実際に存在しないものをあたかも「ある」ように作...
不思議

『つむじ風食堂の夜』吉田 篤弘

『つむじ風食堂の夜』は、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』と同じ、懐かしさの残る架空の街・月舟町を舞台とした物語。 わたしは食いしんぼなので、物語のなかに食堂がでてくるお話が好きです。 本なら『グアテマラの弟』『かもめ食堂』など...
料理・食べ物

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田 篤弘

「それからはスープのことばかり考えて暮らした」は「つむじ風食堂の夜」と同じく、舞台はどこか懐かしい雰囲気の町・月舟町。 町のサンドイッチ屋さんを舞台にしたおはなしです。 会社を辞めて月舟町に引っ越してきた大里くん。彼がマダムと呼ぶ大家さんか...
スポンサーリンク